武田塾のフランチャイズとは?社長林尚弘の経歴、年収など細かく解説。

授業をせず、参考書をメインにした勉強法が話題を集めるほか、1人あたりの客単価が高く、塾業界の救世主と目されるのが武田塾です。その武田塾を率いるのが武田塾の塾長であり、株式会社A.verの代表取締役社長である林尚弘さんです。武田塾のフランチャイズの仕組みから林尚弘さんの経歴、年収などをまとめました。

武田塾のフランチャイズの仕組みとは?

武田塾のフランチャイズ契約は、5年の契約期間、加盟金300万円、ロイヤリティ15%というのが大まかな内容です。加盟金300万円については明光義塾の加盟金と合わせた形であり、ロイヤリティに関してもフランチャイズ展開をする他の塾を調査した結果、おおよそ15%になることからその数字に設定したことが林尚弘さんの口から語られています。客単価が一般的な小中学生を相手にする個別塾と比べて3倍高い武田塾で、生徒を50名確保するだけで、その売り上げは年間でだいたい4000万円近くになります。そこから人件費や家賃、ロイヤリティを差し引いてもオーナーに残されるものはだいたい2000万円ほどと、驚異の数字を残します。

武田塾のフランチャイズ展開ではこのロイヤリティが大事であり、生徒数50名の場合には年間600万円ほどのロイヤリティが武田塾の本部に入ります。現在400店舗に迫る武田塾において、単純に掛け算を行うと、ロイヤリティだけで24億円が入る計算です。もちろん生徒数の変化はありますが、毎年安定した収入が入るわけですから、フランチャイズの仕組みとしては十分と言えるでしょう。

フランチャイズになりたがる現象も

フランチャイズ展開として大成功を収めている武田塾ですが、当初林尚弘さんはフランチャイズに関心がなく、たまたま塾経営者の集まりに参加した際、武田塾の高収益ぶりを聞いた別の塾経営者からフランチャイズ展開をすべきだという声がかかり、ぜひともフランチャイズをやりたいと言われたからです。その後、東進ハイスクールをフランチャイズ展開した社員や専門家に打診し、積極的にフランチャイズ展開をしていきます。その間、フランチャイズの実験として複数のケースを想定し、複数の人物にフランチャイズ展開をしてもらいます。その中に、別の塾を複数経営していた人物がいました。結果的にフランチャイズは大成功するわけですが、この状況を見たその方は、自分がこれまで手塩に掛けて育てた塾を売却してでもフランチャイズに全力シフトしたいと願い出ます。ロイヤリティが一切発生しない自前の塾を売ってでも、武田塾の方が儲かると考えたからです。

ロイヤリティが15%だったとしても、客単価が個別塾の3倍、50名集めれば小中学生の塾なら100名程度集めるのと変わらないという効率的なやり方、授業をやらない塾として教室長1名だけでも十分切り盛りできる人件費の少なさも武田塾の強みです。こうしたこともあり、今では北は北海道、南は沖縄、石垣島にも武田塾ができるぐらい、劇的な発展を遂げるようになります。

林尚弘さんの経歴とは

さて、武田塾を劇的に発展させた林尚弘さんとはいったいどのような人物なのでしょうか。林尚弘さんの経歴に関しては武田塾のYouTubeチャンネルなどで詳しく語られています。林尚弘さんは1984年昭和59年の11月19日生まれです。鹿児島県で生まれ、幼いときは千葉県市川市出身で育った林尚弘さんは、小さいときから「ビッグになりたい」と考える少年でした。そのため、小さいときから本を安く仕入れて高く売る「せどり」に力を入れ、中学時代に銀行の株を買うなど、林尚弘さんの父親が証券マンだったこともあり、堅実かつ経営者としての一面をすでに見せていました。

現実的に効率よく、合理的に物事を考える林尚弘さんは、中学時代から東京大学進学を検討しており、なんと中学3年生の時から予備校のパンフレットを収集するほどでした。当時学区内の高校しか選択肢がなかった状況でその中でも一番トップだった県立船橋高校に入学します。高校では17時終わりの合唱部に入り、週3回の予備校通いにシフトし、東大合格に向けて突き進みます。しかし、これだけのことをしながらも成績は伸びず、結果的に現役で挑戦した大学受験は全滅します。3年間通い続けた映像授業の予備校の対応が良かったために浪人時も同じところを通い続けますが、成績は伸びません。ここで友人から、参考書1冊を完璧にした方がいいというアドバイスを受け、数か月の猛勉強で学習院大学に合格します。この時の経験から、塾で勉強するよりも参考書で徹底的に勉強した方がいいことを確信します。

授業をしない塾の原点的なエピソード

林尚弘さんがなぜ「授業をしない塾」を目指すようになったのか、そこで出てくるのが映像授業の予備校でのエピソードです。世界史の講座を受けることになった林尚弘さん、最初にベーシック世界史を受けたとか。ベーシック世界史は高校2年生レベルだったのですが、これをすべて受けると、当時担任制だった予備校において林尚弘さんの担任だった人物に、すごい!と褒められます。気を良くしてスタンダード世界史などを受けますが、そこでもすごい!と褒められる日々。しかし、何度世界史の講座を受けても結局は覚えていなかったのです。確認テストもしなければ、ただただ受け身で授業を受けるのみ。これでは伸びるものも伸びないと、林尚弘さんは当時を振り返ります。

そして、講座を受けるたびにお金がかかり、それが無駄になっていくことも林尚弘さんにとっては心苦しかったそうです。参考書であれば1冊数千円程度、それだけをやり切ればお金をかけずに成績を伸ばすことができる、武田塾が誕生し、フランチャイズで大成功を収めるのは必然だったのかもしれません。

林尚弘さんの年収・資産は?

フランチャイズ展開をする前、1店舗で1億円ほど年商があった林尚弘さんですが、経費などを切っていけば年間数千万円の年収がある人と同じような暮らしができたことを、語っています。フランチャイズ展開をする前にすでに年収は相当あったことは明らかで、これがフランチャイズ展開をすることにより、相当な金額になっていったことは間違いありません。しかも、林尚弘さんは福祉事業やコインランドリー事業など複数の事業展開をしており、その年収は相当高く、最低でも数千万円以上、下手をすれば1億円を超えるような年収になっている可能性もあります。

また林尚弘さんの総資産に関しては、武田塾のYouTubeチャンネルでも明らかにされています。視聴者からの質問で、「林塾長の総資産はいくらですか?」という質問に対し、数十億円と答えた林尚弘さん。この数十億円とは、会社としての価値を示しており、非上場でほとんどの株を有しているために出された数字と言えるでしょう。もしも会社を売ることになれば、かなりの価値になるかもしれませんが、動画の中では「会社を売るつもりはない」と強く否定をしていました。

林尚弘さんは基本的にNGはさほどなく、聞かれたことはどんどん答えていくスタイルで、正直に誠実に答えていく姿にも人気が集まります。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL