株式会社Helte後藤学

国際交流は誰しもがしたいと考えていますが、言葉の関係で断念してしまう人が少なくありません。そんな中、日本語で海外と日本の人々を結びつけるアプリケーションが存在します。その名は「Sail」。そのアプリを展開し、自治体からも注目を集める存在となっているのが株式会社Helteの後藤学さんです。

カメラマンの母

後藤学さんは1991年生まれで、現在30歳です。母子家庭で、お母さんはカメラマン。世界中を飛び回っており、幼少期はほとんど家にいなかったのだとか。周囲は母親が出迎えに来てくれる中、自分の家は母親が出迎えに来てくれない、そんなことが重なり劣等感も強かったそうです。母親の気持ちをようやく理解出来るようになったのは、自らも海外へ行き、大学までのお金を出してくれるなど、母親がどれだけ自分に愛情を注いでくれたかを感じ取ったときだそうです。2014年に大企業に就職するも、やりたいことを見つめ直して1年で退職。2016年に起業を行うまではビジネスモデルを考え続ける日々を過ごします。

日本語で学ぶために

「Sail」のサービスが誕生するきっかけは、カメラマンのお母さんからの紹介で知り合った白人の女性との出会いです。年配の女性から色々なことを学んだ際、日本語を学びたい人向けのツール、教育の場、若者とシニア層の対話などが結びつき、サービスを思いつきます。とはいえ、実際に外国人側を確保しなければならず、タイへ行った際にはなんのツテもないのに日本語学科がある大学をひたすら回り、外国人を確保していきます。投資のツテはこれまたお母さんからの紹介で知り合ったフランス人の投資家がお金を出してくれたこともあり、一気に軌道に乗り始めます。

300万人以上のユーザーが

日本に住む高齢者、そして海外に住む日本が大好きな若者、この両者を結ぶサービスを展開し始め、118か国のユーザーが利用する状況です。日本語を学んでいる外国人は、大学などの機関だけで300万人以上存在しており、この人たちが利用し始めれば相当な利益を生み出すはずです。しかも、コロナウイルスの感染拡大で高齢者のリスクが高まっており、家にいざるを得ない状況となっています。この状況で精神的不調を訴える人が多い中、このサービスを利用すれば励みになる可能性も。後藤学さんが行っていることはとても素晴らしいことがわかります。

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