株式会社日本M&Aセンター 代表取締役会長 分林 保弘 さんについてまとめてみました!

M&Aという言葉を聞くとあまり良い印象を持たない人は多いのではないでしょうか。かくいう私も、社会人になりM&Aの話題を聞いたりするまではいわゆるM&A=敵対的TOB(一方的な株式の公開買い付け)のイメージを強く持っていました。最近では伊藤忠がデサントに仕掛けたTOB、そして一時世間を大きくにぎわせたライブドアがニッポン放送に仕掛けたTOBも話題を呼びましたね。
そんなM&Aですが、実はドラマや映画からイメージされるような相手の会社を乗っ取るためのものはごくわずかで、友好的な資本提携や経営統合が多いのです。今回は友好的M&A支援を通じて多くの日本企業を支援してきた株式会社日本M&Aセンターの代表取締役会長 分林 保弘さんについてまとめます。

分林さんの経歴

分林さんは1943年8月に京都で生を受けます。京都の有名私立大学である立命館大学経営学部を卒業されます。実は分林さんのご両親は京都を彷彿とさせる文化人で、お父様は観世流能楽師、お母様は裏千家茶道教授だったそうです。その影響もあり、分林さんは1965年に『全米能楽公演ツアー』を企画し、全米35州を巡り、20以上の大学で4ヶ月に亘り能楽公演を行ったそうです。そこで分林さんは当時のアメリカ社会・経済に強く影響を受けて帰国されます。
大学卒業後の1966年に外資系コンピュータメーカーの日本オリベッティに入社し、中小企業や会計事務所へのシステム販売に従事します。この時の人脈が日本M&Aセンターの会計事務所ネットワークの元となっています。分林さんは企業の「後継者不足問題」が増加している事をクライアントである会計事務所との話の中で把握され、この問題解決のためにM&Aの必要性を見出します。
そして1991年に完全独立系である日本M&Aセンターを設立、翌年に代表取締役に就任します。設立以来、事業承継に悩んでいる経営者と事業拡大を目指す経営者の数百のマッチングを成功させてきました。現在では、日本M&Aセンターといえば中規模M&A領域の雄で、国内でもトップクラスの信頼と実績を残しています。高年収企業としても名高い同社は、2006年には東証マザーズに上場し、翌年には東証一部への上場を果たします。

まとめ

現在の分林さんは、同社の会長職も務めながら中小企業向けM&A実務者の第一人者として全国で公演活動をされています。分林さんは、会社経営について天台宗の開祖最澄の『自利利他』という言葉と高名な経済学者のピーター・ドラッカーの『考えるべきは、ミッションは何かである。ミッションの価値は、正しい行動をもたらすことにある』という言葉を引用しています。
若林さんは、ミッションや自利利他の精神は経営者のみならず、社員一人一人が意識するからこそ実現する事であると述べています。数々の企業の事業拡大を支援した分林さんだからこその説得力がありますね。

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