IT化が遅れていた士業界の変革を後押しした弁護士ドットコム 元榮太一郎社長の経歴は?

導入

「事故に巻き込まれたけど、弁護士に相談するには敷居が高いなぁ。もっと気軽に相談できるところはない物か…。」あります!それが弁護士ドットコムです!という事で今回は、弁護士に気軽に相談できるポータルサイトである弁護士ドットコム株式会社の創業者兼代表取締役会長、そして現職の参議院議員である元榮太一郎さんについてご紹介いたします。

元榮さんの経歴は?

元榮さんは1975年にアメリカのイリノイ州に生まれます。元榮さんのお父様は大手電機メーカーにて半導体技術者をされていたそうで、典型的な高度経済成長期のサラリーマンだったようです。非常に多忙を極めて家族とはあまり一緒の時間が取れない。だけれども一緒にいれるときは遊んでもらう。元榮さんはお父様と一緒に将棋をするのが好きだったのだとか。
それから日本に帰国したものの、中学生の時に家族とともにドイツに移住されています。その後、単身で帰国して日本の高校、慶応大学法学部に進学。ここで元榮さんは大きなカルチャーショックを受けたそうです。これまで自分は質素倹約な家庭に育っていたが、周りの家庭環境に差を感じたことはなかったそうです。ただ、大学はあの慶応大学。フェラーリで部活に来たり憶越えマンションに住んでいる周囲の友人の富豪っぷりには驚かれたのだとか。そういった圧倒的な財力を持つ友人たちの共通点は親が事業をしていること。
これがきっかけとなり、元榮さんも起業を意識することになります。卒業後24歳の時には旧司法試験に合格されています。
司法試験に合格後はアンダーソン・毛利・友常法律事務所に入所し、M&Aを中心とした企業法務を担当されます。その後、2005年にオーセンスグループ(現・弁護士ドットコム)を設立し、士業ポータルサイトである「弁護士ドットコム」や「税理士ドットコム」を運営されています。

士業とITの当時異色のコラボ。その発想はどこから?

このビジネスモデルについて着想を得たのは、なんと元榮さんの原体験なんだとか。それは大学生の時に購入した自動車での事故。任意保険に入っていなかったこともあり、相手の保険会社からは元榮さんの過失割合100%だから、全額賠償を求められたそうです。そんな時にお母様の勧めで弁護士さんに相談すると「相手の過失もあるから7:3が妥当」といわれたとのこと。半信半疑になりながらも保険会社に言うと、あっさりとその条件で引き下がったというのです。
元榮さんはこの体験をもって弁護士を志すと同時に、「もっと身近に相談できる環境はないのだろうか」という事から弁護士ドットコムという発想につながったそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。率直に、「旧司法試験ストレート合格とか超優秀じゃん!」と思った筆者だったのですが、元榮さんは自身の発想を形にする実行力も備えていらっしゃいます。頭脳明晰で行動力のある方が一番強い。実際に弁護士ドットコムは2014年に東証マザーズ上場を果たしていますし、元榮さんご自身は自民党参議院議員として公職にも就いていらっしゃいます。士業×ITという一見縁遠いように思える組み合わせも、形にすれば市場に求められる典型例ではないでしょうか。今後の元榮さんの去就に注目したいところです。

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