水谷将典株式会社Green社長 SNSへの取り組みは本業と同じ熱量で

ネットを使った集客作戦で多くの人に利用してもらえるお店を目指すことは多くのチャンスを生み出し、常に繁盛する店を作り出すことができると考える人は多いでしょう。そのため、Twitterやインスタグラムなどを始める飲食店は少なくありません。ところが、株式会社Greenの代表取締役社長で飲食店を経営する水谷将典さんは、その流れに乗っかろうとはせず、地道な活動を続けます。そこには様々な理由がありました。

作って放置されていることがほとんど

水谷将典さんの知り合いにも、飲食店を開業してTwitterやインスタグラムのアカウントを作った人がいます。最初の内は、オープンしたことを報告して、フォローとリツイートをしたらドリンク1杯無料みたいなことをやっていました。それ自体は悪いことではなく、水谷将典さんも多少は参考にしていたのですが、次第にツイート、投稿数は減っていき、しまいには半年以上放置し、思い出したようにツイートを行うような状況になってしまいます。

そんな状況に疑問を持った水谷将典さんが知り合いに聞いてみると、いくつかの理由が返ってきました。まず忙しくてそれどころではない、そんなに効果は少ない、使い方がよくわかっていないなどなど、SNSを運用する上で初期段階で対処すべき理由ばかりが出ていました。これはこの知り合いに限ったことではなく、このレベルで放置している飲食店は多いのではないかと考えるに至った水谷将典さん。

思い返してみると、地元の飲食店でSNSの運用がうまいと感じた店はなく、ほとんどの店は放置された状態です。アカウントを放置していいことは何1つもないと水谷将典さんは考えます。

アカウント放置は活気のなさを思わせる

Twitterのアカウントを放置する飲食店で繁盛している店も確かにありますが、その多くは繁盛とは言い難い状況です。レビューサイトもそうですが、常に最新のメニューがネット上で把握できれば、現状を正確に理解できるので店舗経営にやる気があると感じ取ることができます。しかし、アカウント放置、最新情報が何1つ出てこない状況で、やる気を感じる人はおそらくいないでしょう。

アカウントを放置することは、店に活気がないのではないかと勘違いさせるには十分であり、プラスではありません。そもそもTwitterアカウントを知らない可能性が非常に高く、ついつい気になって調べたらアカウントが放置されていたというケースが多いわけですから、いずれにしても得がないことは言えるでしょう。

Twitterアカウントは一切作らない方がいいのではないかという結論になりそうですが、そうとも言い切れないと水谷将典さんは主張します。結局のところ、うまく活用できれば間違いなくプラスに働くので、要するにどこまで真剣にSNSというものに向かい合っているのか、勝負をかけているのかが大事だと考えているようです。

料理とSNS、同じ熱量でやれるのか

水谷将典さんは従業員に対し、何事も同じ熱量で取り組むべきだと朝礼などで言うことがあります。どんなにしょうもないことでも同じ熱量で接する必要があり、それでようやく熱血、ガムシャラと言えるのではないかと考えます。パワフルな社長さんに出会ってきた水谷将典さんは、社長自らが広告塔となって体当たりでイベントに挑んだり、メディアに出たりする姿を見ており、自分には到底できないと痛感させられたと振り返ります。

本業に全力を尽くすのは当たり前ですが、他のことは疎かにしていい、本業さえ頑張ればそれでいいという考えを持つ人は、SNSに向き合った際、優先順位が低くなりがちです。飲食店であれば料理などを頑張るのは当たり前で、SNSも同じくらいの優先順位で挑めるのかという話。アカウントを放置する店というのは少なくとも優先順位的にSNSが下だったということになるでしょう。

基本やらなくていいものをやりたいなら真剣に

地元の人たちに愛されるお店はまず廃れることはありません。そこの地盤を固めてしまえば飛び道具は本来必要ないです。SNSを活用することは別にやらなくてもいいことですが、もしやるのであれば真剣に取り組まなければなりません。これも水谷将典さんが好む0か100かの考え方です。やるなら徹底してやる、やらないなら徹底してやらないということです。

またSNSで結果を出すにはそれなりの労力と時間がかかります。そのことを知らずして、面白そうだからと始めてしまう人がいますが、何事も鍛錬が大事なのです。

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