川尻征司HappyDay社長 就職に失敗した若者たちの挑戦

人材コンサルティングの会社を経営している川尻征司さんは、就職に失敗した大卒の若者たちをちゃんとした社会人として送り出す事業に対して疑問符を抱いています。こうした事業はリーマンショックや東日本大震災によって景気が急激に冷え込み、就職率に影響を与えたことにより誕生しました。なぜそれに疑問符を抱くのか、それは本当に効果があるのか甚だ疑問だと思っているからです。実は川尻征司さんの知り合いがこうした事業に労働者側で参加しており、様々なことを感じ取り、その話を聞いたからでした。

やっていることは会社の研修と同じ

川尻征司さんの知り合い「Aさん」は就職活動をロクにせず、趣味の音楽活動に熱中していく中で就職のタイミングを逃し、大学卒業とともにフリーターになる道がはっきりとしていました。親からすれば定職に就いてもらいたいと考えており、趣味の音楽活動に最大限の理解を示すことを伝えつつ、定職に就くことを求めました。そのため、知り合いは急いで就職先を見つけようとしますが当然見つかりません。

そこでその人物は、ある自治体がやっていた新卒で就職していない人を対象とした人材育成に関する事業に参加します。研修を受けつつお金がもらえるというもので、研修を受けるバイトのようなものです。ここで研修を重ねてスキルを磨き、企業への就職を目指していきます。

やっていることは新卒採用した社員に行う研修と変わりなく、研修を扱う外部講師が登場して研修を行います。挨拶が小さいと叱責され、まさにゼロから積み重ねてきたとのこと。Aさんは早々に就職先が見つかり、今では中間管理職までになりましたが、当時行っていた研修と現在会社で行っている研修はそんなに変わりなく、新卒でストレートで入った人たちも同じことを言われているんだということに気づかされます。

集まった若者たちに適した仕事だったのか

Aさんは音楽活動をしていましたが、実際にこの場にいた若者たちは就活に全然興味がなかった人が多く、同じ趣味の人や性格的にとても面白そうな人が多かったと言います。そのため、事あるごとに飲みに行き、かなり年数が経過しても付き合いがある方もそれなりにいるとAさんは語りました。しかし、1度就職したものの、やはりここは違ったのではないかとばかりに早々にやめてしまった人も多かったと言います。

幸いAさんは同じ会社で長年で働いていますが、そのケースがレアケースに。元々夢を抱えておりその夢に向かって歩み始めた人や大量に採用されたものの仕事的にきつくやめてしまった人など様々です。最初はお試し期間で派遣され、これではダメだと返される人もおり、その人たちに対する対応が非常に厳しく、見ていて可哀想になるほどでした。本当に意義のあることだったのか、その人たちにとって魅力的な職場を最初から用意していたのか、Aさんは疑問に感じたようです。

スキルいらずの職業訓練校状態

Aさんの話を聞く中で川尻征司さんはまるでスキルを身につけさせなくていい職業訓練校のようだと感じ取ります。職業訓練校に通えばお金がもらえるだけでなくスキルを磨くことができるので、卒業すればすぐに働きに出られるだけのスキルが得られます。ゆえに不景気の時にはかなり重宝する存在となっています。Aさんが参加した事業はスキルを身につけさせる必要はなく、一般的な常識や面接の受け方などを鍛え上げればそれでいいわけです。それがスキルといえばそうなのかもしれませんが、職業訓練校で得られるようなものではないでしょう。

だからこそ、せっかく就職先を見つけてもすぐにやめてしまう人が出てくるというわけです。Aさんのようにうまくいったケースもあるので、存在自体を完全に否定することはしたくないと川尻征司さんは考えますが、だったらもっとあったのではないかと疑問に感じます。スキルいらずの職業訓練校状態から脱却できるやり方とは何か、川尻征司さんはAさんと一緒に考えますが、結論は出ませんでした。ベストではないもののベターなやり方だったのかもしれません。

まとめ

Aさんがその事業に参加して覚えているのは、女性もそれなりにいたので恋愛関係になる人たちが何組も出たことです。しかも、早々に別れてしまうケースが多く、色々やりにくくなったようです。恋愛禁止にこそなりませんでしたが、これ以上ギスギスした雰囲気になるなら恋愛禁止になったかもしれないとのこと。アイドルが恋愛禁止になることに川尻征司さんは理解できませんでしたが、Aさんの話を聞いて妙な納得をしてしまいました。

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