株式会社TPOマニヤン麻里子
ホテルや高級マンションに常駐するコンシェルジュ。どんなことでも対応してくれるため、助かる存在となっています。そんなコンシェルジュを企業に派遣する、今までありそうでなかったサービスが存在します。そのサービスを展開しているのが株式会社TPO。代表取締役社長はマニヤン麻里子さんです。
海外で過ごす
マニヤン麻里子さんは1980年生まれで、現在41歳です。一橋大学を卒業後、フランスの大学院に進学、その後フランスの出版社で働きます。フランスでの働き方は頻繁に訪れるコーヒーブレイクなど、日本では到底考えられない文化の中にあるほか、元々フランスに留学をしたのはアートとアーティストを支える仕事をしたいという思いがあったからでした。大学院ではひたすらアートなどに関する法律の授業、企業研究も行われるなど刺激なフランス時代。このことも新規事業につながったのかもしれません。
子育てとの両立が起業のきっかけに
マニヤン麻里子さんが起業を行うきっかけ、それは子育てとの両立でした。外資系で働いていたマニヤン麻里子でしたが、日本だと仕事と子育てを両立させることは難しく、その仕組みも確立されていないことに気づきます。子育てをしていても働ける社会を目指す、そのためには起業しかないと考え、株式会社TPOが設立されます。日本で初めての派遣型コンシェルジュというサービスは現在20社で導入され、1万人のユーザーが利用する状況となっています。
たった4年の重み
マニヤン麻里子さんが起業をした2016年、この時から女性の社会進出が叫ばれ、保育所の確保など色々な問題が噴出します。しかし、2016年の時点ですら女性活躍はあまり進んでおらず、男性が子育てをする環境はまだまだ整備されていませんでした。欧米では当たり前、どこの企業でもコンシェルジュサービスを取り入れているのに日本ではまだほとんど導入されていない現実。アメリカではコンシェルジュの存在で欠席や早退が7割近く減るというデータも。そして個人向けサービスの導入もスタートし、在宅ワークを行う子育て世帯のお父さん、お母さんに向けたサービスが展開されています。この4年で子育てを取り巻く環境は変わりつつあり、コンシェルジュサービスは段々と浸透しつつあります。たとえ都会にいて知り合いがいなかったとしてもコンシェルジュサービスがあれば両立のサポートをしてくれる、この存在はあまりにも大きいでしょう。
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